さらに、2018年の1月(初回放出)に、9億XRPが売り残されたが、当時ではそのすべてを56ヶ月目のエスクローに戻されたのでなく、そのうちの1億XRPが55ヶ月目のエスクローに、そして8億XRPが55ヶ月目のエスクローに分配されたようだ。

よってCoinMetrics社の算出では、このエスクローのロックアップのパターンが続くと、XRPの放出速度およそ21年ほど早まるという。この計算はRipple社が毎月5割のXRPを利用する推計を踏まえたものである。

本来XRPは2017年にロックアップが導入されたことにより、供給量の急増による価格暴落の懸念が払拭されたことの他に、Ripple社による恣意的な操作が行われないだろうという市場への安心感が広まったことも考えられるだろう。

ただ、これまで公表されていた内容が不一致していることが事実ならば、Ripple社およびXRPのエコシステムに対する不安感が現れることが懸念される可能性は考えられる。

しかしこのレポートで指摘するように、早いペースで供給量が増加すれば、XRPの売り圧力の高まりも予測される。

(記事提供:コインポスト)
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