クレジットカード大手のVISAが、より迅速かつ低コストで運用できるクロスボーダー決済処理のために、一部にブロックチェーン技術を利用した新たなネットワークを立ち上げた。ロイターの報道で明らかとなった。

このVISA B2B コネクトネットワークは、金融機関が企業顧客のクロスボーダー決済をより早く、低コストで行うことを目的としている。従来では海外送金にあたり中継地点となるコルレス銀行が利用されていたが、企業が口座を持つ銀行から送金先銀行へと直接取引が可能になれば、より国際送金が簡素化される。

ビザのビジネス・ソリューションのグローバル統括であるKevin Phalen氏は声明の中で、このネットワークそれ自体はブロックチェーンではないが、既存のシステムよりも支払いに関してより多くの情報を送ることができるために、ブロックチェーン技術のいくつかの要素が使用されたとしている。

このネットワークはリナックス・ファウンデーションが主導するグループが開発したオープンソースのブロックチェーンであるハイパーレッジャー・ファブリックの機能を使用し、IBMなどと共同で構築したという。