リー氏はフェイスブック社が新たなに設立した非営利団体「リブラ協会」(Libra Association)に参加している企業の傾向についても話題として触れた。参画メンバーには、マスターカードやビザ、イーベイ(eBay)、ペイパルなどを含む29社、また送金業者や投資ファンド、取引所などの企業が名を連ねている。

リー氏は「リブラ協会に参画を表明している企業の中に銀行がない」理由としてリブラが実質的に目指す「銀行の分散化」が銀行にはメリットをもたらさない点を指摘、以下のように述べている。

「銀行の分散化のメリットは銀行よりも、送金プロセッサーが受けるものだ。フェイスブックの1ユーザー当たりの平均収入は50ドルだが、銀行における平均収入は1000ドル。つまりフェイスブック社は銀行業に参入することで最大20倍の収入増が期待できる。」

(記事提供:コインポスト)
CoinPost(コインポスト)は、日本最大級の仮想通貨・ブロックチェーン総合情報メディアサイトです。国内外の情報を迅速に捉え、考察も含めたオリジナル記事を配信しています。

  • 1
  • 2