黒海からマルマラ海に注ぐボスポラス海峡によってヨーロッパとアジアにわかれるイスタンブールは、トルコ最大の都市。

ヨーロッパ側とアジア側ではまるで雰囲気が異なり、それぞれの地域の特性を活かしながら日々発展を続けるイスタンブールは、いつどこを歩いても新しい発見がある街です。

アヤソフィア大聖堂やトプカプ宮殿など、ローマ帝国時代やオスマン帝国時代の遺産の多くはヨーロッパ側に集中しており、多くの旅行者で賑わっています。

それに対してアジア側の街には観光名所となるようなスポットが少ないため、旅行者も少なく、飾らない庶民の暮らしを垣間見ることができます。

そんなイスタンブールのアジア側を代表するエリアといえばユスキュダル。

紀元前7世紀頃に古代ギリシアの都市国家に住むメガラ人によってこの地に造船所が建設されたのがユスキュダルのはじまりといわれています。

その後ユスキュダルは14世紀にオスマン帝国の支配下に入り、今日まで発展してきました。

そんなユスキュダルの観光名所といえば、ボスポラス海峡にぽつりと浮かぶ不思議な城塞、乙女の塔が有名です。

この塔が見える海峡沿いに、ユスキュダルの新名所ともいえる「ネヴメカン・サヒル」がオープンしました。

「ネヴメカン・サヒル」は、市営バスの車庫として使用されていた大規模な土地を利用して造られた施設で、天高いドームがまるでモスクのような開放感あふれる空間になっています。

ボスポラス海峡を思わせる濃い青で統一された近代的な施設内部には、図書館、カフェ、レストラン、アートギャラリーなどがあり、複合的な商業施設となっています。

そのため、「ネヴメカン・サヒル」は、建物の中を歩いているだけでも楽しむことができます。

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