アフリカ大陸の北西に浮かぶカナリア諸島。7つある島々のなかで最大の大きさを誇るテネリフェ島は、ドイツやイギリスをはじめとするヨーロッパからのバカンス先として人気です。

美しい海岸線や歴史情緒を感じさせる古い町、手つかずの大自然など、数多くの見どころがあるテネリフェ島。なかでも「テネリフェ島のマスト!」と言われるほどの人気を誇るのが、「テネリフェ島で最も美しい村」として知られるマスカ村です。

マスカ村があるのは、島南西部の切り立った山に囲まれた渓谷の中。

まさに秘境とも言える場所に、人口100人たらずの小さな村がぽつりと存在しています。1960年代までは村へ続く道路がなく、自力またはロバなどの力を借りて山を越えるしか、ここへたどり着く手段がありませんでした。

村への道のりは、現在は舗装された道路が存在していますが、カーブの多い山道は対向車とすれ違うのも一苦労。

しかしながら、大自然がつくり出した荒々しくも美しい風景が目の前に広がります。

マスカ村は地図がいらないくらい小さな町。駐車場に車を停めて人々が憩っている広場を抜けると、村の中へと続く坂道があります。

ブーゲンビリアやハイビスカスがいたるところに咲き乱れるほか、マンゴーなど果物を売るおじさんがいるなど南国情緒たっぷり。

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