日本人のファーストフードの1つとして昔から愛されてきたメニューの1つといえば、お蕎麦。

かつては粒のまま蕎麦のおかゆにしたり、粉にしたものを練って団子状にしたり、蕎麦粉を水で溶いて焼いて食べたりしていましたが、安土桃山時代ごろにいまの蕎麦切りというスタイルの蕎麦の味わい方が生まれます。

現在では日本全国で美味しい蕎麦を味わえる名店が存在していますが、今回はそんな名店の中から、千葉県鴨川市の山の中にひっそりと佇むお店「打墨庵(うっつみあん)加瀬」をご紹介しましょう。

古民家を改装したお店の敷地内には大木や水車が飾られていたり、ヤギが飼育されていたりと、千葉県の豊かな自然にふれることができます。

店内は天上が高く大きな1枚板のテーブルが中央に配置されているほか、個室スペースも完備。むき出しになった梁などから木の温もりを感じられます。

単品のメニューのほか、そばがきやせいろそばが楽しめるお昼のショートコースや、あらびきそばがきや太切りそばがセットになったお昼のウラコースなど、さまざまなお蕎麦のコースメニューも提供しています。

すべてのメニューに共通してお通しででてくるのは、その日の一番のオススメ食材をつかった一品。

訪問した日は卵をつかった卵豆腐でした。

口どけの良い食感とたまごの優しい甘みを感じられる味わいは、まさに絶品です。

あたたかい蕎麦は、シンプルなツユと蕎麦のみ。

シンプルゆえに蕎麦の力強い味わいと奥行きのあるダシのウマミを堪能できます。

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