オーストラリア、南オーストラリア州の州都アデレードは、「貴婦人」というドイツ語由来の言葉から名付けられた街。
シドニーやメルボルンなどの他の州都と比べると小さい街ですが、他の州都と異なるのはその規模だけではありません。「貴婦人」の由来にふさわしい歴史を持った街でもあります。
アデレードは、1836年に自由植民地として建設されていきました。受刑者の土地としての歴史はなく、自由に住める町として計画されます。
自然豊かな環境は農地に適していたため、アデレード周辺は農村になっていきます。今でもドイツ人入植地「ハーンドルフ(Hahndorf)」やアデレードヒルではワイン用のブドウや苺などの果物類など農作物が多く生産されています。
現在のアデレードは、多くの美術館や世界の美しい図書館トップ20に入っている「南オーストラリア州立図書館」など商業や文化の中心地ではありますが、多くの美しい自然も見ることができます。
今回は古い歴史を持つアデレード植物園(Adelaide Botanic garden)をご紹介しましょう。
アデレード植物園の建設が1855年に始まり、50ヘクタール(東京ドーム10.7個分)もある広大な植物園が一般公開されたのは、その2年後、1857年のこと。一般公開日初日には634人が集まりました。
2000年に再建築された国際バラ園(International Rose Garden)には、ピンク、赤、白、オレンジといった色とりどりのバラが咲き、いい香りが人々の心を癒します。
また、園内を歩いていると1500年から2000年前に生きていたと思われる樹齢500年の木(ユーカリ ・カマルドレンシス/赤ゴムの木)の幹を見ることも。
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