旅の楽しみのひとつといえば、その土地ならではの食べ物。ヨーロッパとアジア、アフリカ、中東の間に位置するトルコの食の魅力といえば、世界三大料理のひとつに数えられるトルコ料理です。トルコ料理には、トルコの地理的条件を活かして育てられた味の濃い野菜や季節の果物、新鮮な乳製品がふんだんに使われており、意外にも日本人の口にも合うのが魅力です。
トルコは、実はナッツの生産大国であることはあまり知られていません。ピスタチオの生産量においては、アメリカやイランに次ぐ生産量を誇り、主にシャンルウルファやガズィアンテプ、シイルト各県の主な農業生産物となっています。またヘーゼルナッツに関しては生産、輸出に置いて世界一を誇ります。世界における生産量の7割以上を占め、トルコでは北東部のトラブゾンやサムスンといった黒海地方で多く生産されています。
そんなナッツは、市場で量り売りされていたりスーパーで袋詰めにされて販売されていたりと、庶民の生活には欠かせない食べ物のひとつになっています。
スライス、刻み、ロースト、パウダーなど、ひとつのナッツでも様々に形を変えて楽しむことができるので、トルコアイスのトッピングや、あの激甘トルコスイーツバクラヴァや、ゆべしのような食感のロクムといったスイーツにも多用されているのが、トルコならではの食文化ともいえます。
そんなナッツは、実は、トルコを代表する肉料理、ケバブにも使われているのをご存知でしょうか。
ケバブには、回転している肉の塊を焼いて削ぎ切りにするドネルケバブのほか、香辛料をたっぷり使ったスパイシーなアダナ・ケバブ、アダナ・ケバブと形は似ているけれどスパイシーさは控えめのウルファ・ケバブ、トマトと一緒に焼くドマテスリ・ケバブなど、数えきれないくらいの種類があります。
ナッツ入りのケバブ、フストゥクル・ケバブは数あるケバブの中でもトルコらしさが詰まったケバブのひとつと言えます。
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