Gunosyとエニーペイの合弁会社で、ブロックチェーン関連事業を展開するLayerXは28 日、ジャフコ、ANRI、YJキャピタルを引受先とし、総額約30億円の資金調達を実施したと発表した。

LayerXは、グノシーとエニーペイにより2018年8月に設立された。ブロックチェーン技術に特化した技術コンサルティングやサービス開発、実証研究のトータルサポート、ハッキングを防ぐコード監査、マイニングに関連したコンサルティングなどを展開している。

2019年10月には日本で初めてEthereum Foundation Grants Programの対象企業に選定された。2019年11月には三菱UFJフィナンシャル・グループとの協業、2020年4月には三井物産と「三井物産デジタル・アセットマネジメント」を設立するなど、様々な領域でブロックチェーン技術を活用した実証実験や商用化の取り組みを推進してきた。

同社は新型コロナウイルスの感染対策を受け、デジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)のニーズは増加傾向にあるとして、こうした背景から資金調達を実施したと伝えている。調達した資金は、商用化のための事業会社設立資金や、これらに対応した事業及びプロダクト開発、並びに人材採用に充てるようだ。