ワインと薔薇の町エルトヴィレは、フランクフルトから列車で一時間程の街でライン川のほとりに位置しています。

こちらの街は1986年に大ヒットしたショーンコネリー主演のミステリー映画「薔薇の名前」の舞台となった「エバーバッハ修道院」の町でもあります。

今回は薔薇とワイン、そしてミステリーの小説の町、ドイツ・エルトヴィレをご案内しましょう。

「薔薇の名前」は、ウンベルト・エーコ原作の世界的なミステリー小説で、ショーン・コネリーが主演した同名の映画でも当時、大ヒットしました。

物語の舞台は14世紀の北イタリア。謎めいた図書館を持つ、閉鎖的な修道院で起きる連続殺人事件を、旅の修道士とその弟子が解き明かして行くという内容です。

そしてこの映画のロケ地こそ、ドイツ・エルトヴィレのエバーバッハ修道院でした。

修道院の内部は公開されており、自由に見学する事が可能です。麗しいアーチの天井、厳めしい礼拝堂、そして昔ながらのワイン貯蔵倉。

なんとも言えない雰囲気を感じることができるでしょう。

現在のエバーバッハ修道院は、宗教施設としての役割を終えています。
現代における新たな役目は、なんとワインの醸造と販売。
「Kloster Eberbach」の銘柄でドイツ全土で売られており、香りが良くさっぱりした味わいの、リースリングの白ワインが有名です。

特にスパークリングワイン(Sekt)は高級感のある香りが楽しめますので、是非ともお試しください。エバーバッハ修道院では直営所も兼ねており、様々な年代や種類のワインが購入できます。

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