街のいたるところにあらゆる寺社仏閣が潜んでいる京都。

神社だけでも平安神宮や上賀茂神社など、有名どころがたくさんありますが、女性の「美」を司る神社があるのはご存じでしょうか。

それが、世界遺産・下鴨神社の第一摂社である「河合神社」。一風変わった絵馬も手伝って、美のパワースポットとして若い女性のあいだで人気上昇中なんです。

下鴨神社から続く敷地の一角に、ひっそりとたたずむ河合神社。その門の看板には「女性守護 日本第一美麗神」の文字が。響きからして、なんだかすごいご利益がありそう!?

「日本第一美麗神」というのは、河合神社のご祭神である玉依姫命(たまよりひめのみこと)のこと。玉依姫命は日本の初代天皇・神武天皇の母で、玉のように美しいことから美麗の神として信仰されており、安産・育児・縁結び・学業・長寿の神様ともいわれています。

河合神社の境内に入ると、何やら一生懸命描いている女性たちの姿が目に飛び込んできます。ここを訪れる多くの女性たちが奉納していくのが、「鏡絵馬」。

珍しい手鏡の形をした絵馬で、絵馬に願いを託すことにより、外見だけでなく内面も美しくなれるのだとか。拝殿の脇にさまざまな顔の絵馬がずらりと並ぶ光景は壮観。

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