カンロ飴やピュレグミなどで知られるカンロ株式会社が、9月29日より新商品「おいしいオリゴトールキャンデー」を発売する。その商品発表会が9月25日にオンライン上で行われた。「おいしいオリゴトールキャンデー」はカンロにとって初の特定保健用食品になる。
「おいしいオリゴトールキャンデー」は、その名前のとおりオリゴ糖を含んだキャンデーである。オリゴ糖は腸内のビフィズス菌を増やしてお腹の調子を整える、整腸作用があることで知られている。
軟便や便秘などでお腹の調子について悩みを持っている人は多く、整腸作用商材には年間約2600億円の市場規模がある。「おいしいオリゴトールキャンデー」も、お腹の調子に悩みを持ち、「腸活」(腸内環境を整えること。美容によい効果がある他、免疫力を高める効果もある)に興味を持つ人に向けた商品となる。
アメには、いつでもどこでも、何かの作業をしながらでも食べられるという特徴があり、「おいしいオリゴトールキャンデー」もその特徴を活かして腸活を毎日の生活に取り入れやすいものとなっている。
ガラクトオリゴ糖が腸内環境を良好にする
オリゴ糖には複数の種類があるが、「おいしいオリゴトールキャンデー」で使用されているのは、ガラクトオリゴ糖である。母乳に含まれるオリゴ糖の一つだ。
ガラクトオリゴ糖は熱と酸に強いので、熱と酸味料を加えて製造するアメに向いている。ただし、甘味が強くないオリゴ糖は、美味しい味にしづらいという難しさも同時に持っている。
こうした難点を、カンロは「ノンシュガー珈琲茶館」などのノンシュガーの商品を作ってきたノウハウで克服。ヨーグルト味で、非常に美味しく食べやすいキャンデーに仕上げている。
「5年後に年間10億円」の売上高を目標に
2015年から研究開発を始め、時間をかけて商品化された「おいしいオリゴトールキャンデー」は、昨年8月に消費者庁から特定保健用食品(トクホ)の表示許可を取得した。2020年9月4日時点の調査によると、他メーカーも含めて現在発売中のキャンデーの中で唯一のトクホ商品である。
販売に関しては、スーパーなどはもちろんのこと、特にドラッグストアでの展開に力を入れるという。また、10日1日には「おいしいオリゴトールキャンデー」の公式サイトも立ち上げる。商品発表会では腸によい効果のあるヨガのポーズが紹介される一幕もあったが、サイト内でも腸活ストレッチを紹介するムービーが公開されることになっている。同時にインスタグラムでは腸活をテーマにした投稿キャンペーンも行なうなど、販促にも力を入れていく。
売上の目標として「5年後に年間10億円」という数値が発表されたが、発表会に登壇したカンロの三須和泰社長は「社長からしてみると物足りない」と笑いながら語り、「もっともっと売れる商品に」と意気込みを語った。