ハレムでスルタンや大宰相の権力を操って国政に関与したトゥルハンは、オスマン帝国のハレムにおける女人の統治の頂点を極めた女性であり、今日私たちが見ても分かるように、帝都イスタンブールにその権力の爪痕を残した女性なのです。

そんなトゥルハンは、自らが完成させたモスクとバザールの近くにある霊廟で眠っています。

霊廟とは思えない華やかな内装や、トプカプ宮殿を思わせる美しいイズニックタイルは、彼女の権力を象徴しているかのようです。彼女の隣には、ともに帝国を支配した愛息子メフメト4世、そしてその子息もずらりと並んでいます。

トゥルハンの権力は、イスタンブールのエミノニュにある「イェニ・ジャーミィ」「エジプシャン・バザール」そして「トゥルハンの霊廟」といった後世にまで残る美しい建築物に象徴されています。

世界遺産にも登録されているイスタンブール旧市街を散策するときは、ぜひ「トゥルハン・ハティジェ・スルタンの霊廟」にも立ち寄り、当時のハレムを牛耳った彼女の力強さを肌で感じてみてはいかがでしょうか。

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トゥルハン・ハティジェ・スルタンの霊廟
所在地 Rustempasa Mah. Yeni Camii Cad., 43 Fatih/Istanbul

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