コロナウィルスの感染拡大により、ほとんどの都市でクリスマスマーケットが中止となってしまったドイツ。夏に感染者数が減少した際には「もしかしたら開催できるかも」と期待をしていた筆者ですが、ドイツをはじめとするヨーロッパでは秋から再び感染者が増加。感染対策が十分に取れないという理由でドイツ国内各都市からクリスマスマーケット中止の知らせが届いた時は、本当に残念な気持ちでした。

そして現在も旅行を目的としたドイツへの渡航は出来ない状況。読者の皆さんの中にも、「今年のクリスマスはドイツで過ごす予定だったけれど、中止になってしまった」という方がいるかもしれません。

ずっと前から計画していた旅行が取り消しになったのは悲しいですが、コロナワクチン開発のニュースが流れてくるなど、希望が見えてきたのも事実。

そこで来年の今頃には事態が収束している事を願って、来年冬こそは訪れたいドイツのクリスマスマーケットを5ヵ所紹介します。

フランクフルト

まず紹介するのは、ドイツの玄関口でもあるフランクフルトのクリスマスマーケット。

ドイツ全土で2500ヵ所以上あると言われているクリスマスマーケットですが、その中でもフランクフルトは最古といわれる場所のひとつ。1393年にはクリスマスマーケットの原型となるマルクトが、クリスマスの時期に開催されていたのだそうです。

市庁舎や木組みの家に囲まれたレーマー広場の会場には、巨大なツリーやレトロなメリーゴーラウンドが登場。大人も童心に還ってどこか懐かしい気分に浸りながら、クリスマススの雰囲気を楽しめます。

ドレスデン

ドイツ3大クリスマスマーケットのひとつでもあるドレスデン。市内数ヵ所にマーケットが開かれますが、特に注目すべきはアルトマルクトで開催される「シュトリーツェルマルクト」でしょう。

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