最初に出てきたのはガラスの器にのった前菜盛り合わせ。メニューの内容は仕入れ状況などにより変わるようですが、この日はヨコワマグロ(若いクロマグロ)のマリネ、ローストビーフのぽん酢ジュレがけ、タコのマリネの3種類でした。

ヨコワマグロはクセがなく、あっさりとしたおいしさ。赤身の味わいが楽しめるローストビーフをぽん酢ジュレとあわせているところも創作イタリアンらしいです。

続いて出てきたのは、熱々のフラン(卵と生クリームなどの材料を混ぜ合わせて蒸し焼きにした洋風の卵料理)。小柱、玉ねぎ、チーズが入っていて、小さくても満足感があります。

あたたかい自家製フォカッチャはオリーブオイルを添えて。

続いては日替わりパスタ。この日は、ズワイガニと九条ネギのオイルパスタでした。運ばれてきたとたん、風味付けに振りかけてあるカラスミパウダーがふわりと香ります。

蟹と葱の相性も抜群で、イタリアンレストランではあるのですが、和洋中にこだわらず柔軟な発想で作れた料理だという印象で、一皿一皿に新鮮な驚きがありました。

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