Rollupは大きく分けてoptimistic rollupとzk-rollupの2種類があります。Optimistic rollupは似たようなことをやろうとしていて、多数のチェーン、ArbitrumやBobaネットワークなどが存在しています。しかし問題は、彼らはEthereumをガス代として使っていることです。ETH価格は既に4,000ドルに近づいており、おそらく10,000ドルになる可能性が高いです。
zk-rollupについては技術が優れていますし、優秀なチームもいますが、残念ながら彼らは独自のSC言語や開発ツールなどを作り、一種の「車輪の再発明」をしようしています。
彼らが抱える問題は、Ethereumとの互換性がないことです。新しいSCや他のものの複雑性も問題になってきます。良い例としてあげられるのが Immutable X です。StarkWareの技術を活用し、ゲームやNFT用のBCを構築しようとしています。彼らは多くの大手ゲーム会社などと多くのパートナーシップを結びましたが未だに成功していません。これらは全て競合他社の問題点であり、似たようなチームも誤ったアプローチを取っているのかもしれません。

3. Hermez 社の買収についてですが、トークンを含めたエコシステムの完全統合はこれまで同様の事例がなかったと思います。これはPolygonエコシステムにとってどのような意味を持つのでしょうか?
業界初の試みだと思います。メディアは私たちがBCを買収したと言っていますが、私たちは何も買収していません。BCはバリデーターに支えられており、それは買えません。私たちはBCを一から構築しているチームに2億5千万ドルを費やし、Polygonエコシステムの構築を依頼しただけなのです。言い換えればチームを雇いましたが、Polygonエコシステムからの助成金と見做すことができます。つまり、Polygonエコシステムの一部として新技術が作られるためにお金を払ったわけです。トークンに関しては、(HermezからMaticなど)トークンを交換できるシステムを作りました。

Mir社の買収についても同様のことが言えます。当社はエンジニアリングを重視する企業ですので、優秀な人材を確保することが前進につながります。他のBCと違い、私たちはマーケティングではなく最新技術に何百万ドルの投資を行なっています。Google社がやったように、初期のHPは非常にシンプルでしたが未だに最高の検索技術を持っています。私たちPolygonも同じで、まだ始まったばかりですが、これからどんどん新しい技術に投資していきます。

4. Polygon HermezとPolygon Zero(Mir)の違いを教えてください。

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