大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの米国法人である「Binance US」は6日、シードラウンドで2億ドル以上の資金を調達し、評価額が45億ドルに達したことを発表した。
資金調達ラウンドには、RRE Ventures、Foundation Capital、Original Capital、VanEck、Circle Venturesなどが参加した。また、GaingelsやGold Houseといった多様性、公平性、などを重視する企業も参加した。
Binance.USのCEOであるBrian Shroder氏は、「この資金をスポット取引プラットフォームの成長加速、新しい製品やサービスの立ち上げ、買収の資金のために使用する予定である」と述べている。
Binance.USは、世界最大の暗号通貨取引所の1つである有名なBinanceとは別の法人として、2019年に立ち上げられた。Binance.USの会長でもある共通の創業者Changpeng Zhao氏や、法的契約やライセンス契約を通じてBinanceと結びついているという。同取引所は45州にライセンスサービスを提供しており、50州すべてと米国の全領域で運営する計画を予定している。プラットフォーム上では、85種類以上の暗号通貨と190種類以上の取引ペアを提供している。
また、同社は2〜3年後のIPOを目標にしているという。Binance.USが外部投資家の資本を受けるのは今回が初めてで、これまで評価額は公に共有されていなかった。「個人的には、IPOを目指すプロセスには多くの規制の議論が必要で、それらは我々が歓迎して楽しみにしていることである。」とShroder氏は述べている。