ラグジュアリー業界に関する情報をグローバルな視点で提供するビジネスメディア「Vogue Business」は4日、高級ファッションブランド「GUCCI」が2022年5月末頃から米国の一部店舗で暗号資産決済を受け入れ始める予定であると明らかにした。

暗号資産決済を利用できる店舗は、ニューヨーク、ロサンゼルス、アトランタ、ラスベガスなどの地域となっている。今夏には北米の全直営店に試験的に拡大する計画も示した。今回、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコインのほか、米ドルにペッグされたステーブルコインを含む10以上の通貨での支払いを受け入れるようだ。また、ミームコインとして話題になっているDogecoinやShiba Inuも受け入れる予定だという。

店舗での暗号資産による支払いは、顧客に電子メールで送信されるリンクで行われる。リンクにはQRコードが含まれており、顧客は自分の暗号資産ウォレットから支払いを実行できるようだ。暗号資産で支払われた場合、米ドルなどの不換紙幣に自動的に変換するか、暗号資産の形で支払いを維持すること選択できる。

グッチの社長兼CEOであるMarco Bizzarri氏は、「グッチは、お客様に充実した体験を提供できるのであれば、常に新しい技術を取り入れたいと考えています。」と述べている。同社は、NFT(非代替性トークン)やWeb3、メタバースへの取り組みを強化している。Web3に特化したチームを設立し、数個のNFTをリリースした。今後も、同社の暗号資産関連の動向には注目が集まりそうだ。