8月29日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)で、司会を務める宮根誠司(59)が、『24時間テレビ』(同)をめぐり旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の関連団体との関係性が指摘されたテレビ金沢の釈明について言及。同じ日テレ系列ながらも、毅然と追及する姿に「きちんと報道する姿勢が潔い」「自社系列には甘々でやる気全く無いんだね」など、大きな反響が集まっている。

旧統一教会は25日に公式サイト上で『24時間テレビ』に「女性信徒がボランティアスタッフとして7年間にわたって関わっていた」と公表。また、2014年には参加ボランティア団体として、番組のテロップと思われる画像とともに旧統一教会の関連団体である「世界基督教統一神霊協会・能登協会」が紹介されていると主張していた。

これを受け、日本テレビは翌26日、現時点で把握している事実関係として、日本テレビ放送網株式会社名義で「この画像は、弊社系列のテレビ金沢が 2014 年 7 月 27 日にローカルエリアで放送したものと、テレビ金沢から報告を受けています。2014 年の弊社『24 時間テレビ』の中で放送されたものではなく、全国放送はされていません」「一般的に、(ボランティアに)参加される方の個人的な思想・信条について確認することはいたしません」と回答していた。

そしてこの日、『ミヤネ屋』ではテレビ金沢の「この画像は弊社が2014年7月27日に放送したCMの一部画面を切り取って掲載されたもので、参加ボランティア団体を紹介する画像ではありません。当該CMは『24時間テレビ』を応援していただく石川県の企業・団体を募り、15秒CMの中で最大10社の企業・団体名を紹介したものの一つです」との釈明を紹介。団体名がテレビで表示されたのは、2014年7月26~31日までの期間で計10回のみということ、当時は石川県の高校・大学・専門学校でボランティアを募るも「参加される方の個人的な思想・信条について確認することはいたしません」という回答も伝えた。

これを受け、宮根は「僕の個人的な意見」と前置きしたうえで、「この説明では認識不足であったかというところがわからない」「我々の報道姿勢として(この後、旧統一教会に関する相談会の話も伝えるが)実際に被害にあわれている方もいる中で謝罪という文面がない」「今後どのように旧統一教会との関係を持っていくのかっていう言及がテレビ金沢さんの説明にはないと思う」と、3つの問題点を鋭く指摘。さらに「僕の個人的な意見ですけど、現場の記者、取材しにくいですよ。このコメントだけだと」と、苦言も呈していた。

ワイドショー番組の中でも、いちはやく旧統一教会の問題に鋭く切り込んでいたことから、どのように弁解するのか注目が集まっていた『ミヤネ屋』。そんな中、宮根が真正面からぶつかっていったことからSNS上では「いいぞ!!ミヤネ屋!!しっかり突っ込んでる!!」「彼の言う通り、テレビ金沢は被害者に謝罪し、統一教会と決別すると言ってもらいたい」「読売テレビとして今後も統一教会に対応していくみたいだし楽しみだわ」「ミヤネ屋、戦闘モード全開、いいですね」「報道する姿勢が潔い」と称賛の声が集まった。

「しかし一方で、過去には『24時間テレビ』の裏側密着なども放送してきた『ミヤネ屋』。一部の視聴者からは『即日、テレビ金沢の代表に記者会見でも開いてもらうべきじゃないのか?自社系列には甘々でやる気全く無いんだな』『日テレ系列・読売テレビ系列の問題ではなくあくまでもテレビ金沢の問題とする模様』『日テレは金沢の責任って事?秘書、後援団体がやりましたと変わらんやん』などの厳しい指摘も集まるなど物議を醸しています」(政治記者)

また、番組内では澤口実歩アナウンサー(26)が「ミヤネ屋を制作している読売テレビとしましては、教団との関わりについては把握しておりません。今後、新たな事実が明らかになれば、しっかりとすみやかにお伝えしていきます」と声明を発表。これからも『ミヤネ屋』としては、毅然とした態度で旧統一教会問題を伝えていく姿勢を見せていた。