8日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に、政治家でジャーナリストの有田芳生氏(70)がリモート出演。7月8日に銃撃により死去した安倍晋三元首相(享年67)の国葬について、旧統一教会の教義の面から反対し、視聴者とスタジオを困惑させる場面があった。

9月27日に実施が予定されている安倍元首相の国葬。しかし、安倍氏の銃撃事件をきっかけに政治家と旧統一教会の関係性が問題視されることに。安倍元首相も旧統一教会と深い関係があった可能性が大きく、国葬実施には国民から疑問の声が集まっている。

この日、番組では閉会中審査に出席した岸田文雄首相(65)が安倍元首相の国葬について「安倍氏を追悼するとともに、わが国は暴力に屈せず民主主義を断固として守り抜くという決意を示す」という意志を明らかにしたことなどを報じていた。

そんな中、番組にリモート出演していた有田氏は、「実は教団の教えと国葬は関係あるんですよ」と言いだし、「統一原理の教えから言うと、肉体と霊人体っていうのがいるんです。安倍晋三さんがお亡くなりになりましたけども、いろんな業績があり、教団と深く関わってきたということで、『霊会の中で光り輝いてる』という教えなんです」と旧統一教会の考え方を紹介した。

また、有田氏は「さらに、国葬というものをやれば、統一原理の教えからすれば、自分たちを支えてくれた安倍晋三さんが国葬で祝われることによって、さらに彼らのいう霊会で光り輝くんですよ」と指摘。「そういう意味で、統一教会の信者のみなさんが『宗教弾圧だ』って主張されておりますけども、国葬が行われることによって、統一原理の教えに従ってですね、自分たちの結束もさらに強めていこうという教えだから」とし、「国葬っていうのはどう評価するかっていうのは考えていかなきゃいけないと思ってるんです」と持論を展開した。

しかし、この発言にネット上からは、「教義に従って国葬を中止すべきってこと?」「国葬と統一教会の原理は別物だろ」「教義に乗っかって反対に世論誘導するのはダメでしょ」「統一教会が喜ぶから国葬に反対するっていうのも中身の無い話」という批判の声が集まっていた。

有田氏の発言に番組内でも、新聞記者の橋本五郎(75)が、『旧統一教会が信じてるものにそこまで責任を負わなきゃいけないのか?』と呆れ顔。さらにフリーアナウンサーの吉川美代子(68)も『そこまで言われても一般の人は関係ない』と苦笑いしながら否定し、『殺人の被害者である安倍さんとは別で、もう少し冷静に考えるべき』と話していました」(政治記者)

有田氏の「信者の結束が強まるために国葬に反対する」という理屈は、多くの人には理解ができないものだったようだ。