9月16日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)で番組が独自に入手した、旧統一教会の関連団体の資料について特集。番組内で出された仮説にネット上からさまざまな反響が集まっている。
この日、番組では旧統一教会の関連団体が2006年2月に韓国で行われたセミナーで出された資料の中に、安倍晋三元首相(享年67)や、自民党の山谷えり子参院議員(71)の名前が掲載されていたことを独自スクープした。
資料には「現在の課題」として、「第2次五カ年計画においてジェンダーという文言を使用させない」と記されており、そのために「安倍晋三官房長官と山谷えり子内閣府政務官でチェックできるように関係省庁、議員に積極的に働きかける」と議員への働きかけを示唆する文章が書かれていたという。
旧統一教会が掲げる純潔主義とジェンダーフリーは相容れない。そのため、2005年12月に策定された「第2次5か年計画」などに関連し、行き過ぎた「ジェンダー」の言葉の乱用に反対する姿勢を見せていた安倍元首相や山谷えり子議員の発言が利用された可能性があると番組は報じていた。
自民党が独自に行ったアンケートでは、山谷議員はすべての項目で旧統一教会との関わりを否定。また、安倍元首相については、岸田文雄首相(65)が8日に行われた衆院議院運営委員会の閉会中審査の中で、「本人が亡くなった。実態を把握することは限界がある」と発言している。
そんな中で発覚した、セミナー資料に2人の名前が書かれていたという事実。番組にリモート出演していたジャーナリストの鈴木エイト氏は、議員と教団側に何らかの連携があった可能性を指摘。その上で、「諸外国では当然のように策定されてきたような性の多様性とかLGBTQの方の人権を守るような法整備が、先進国ではほとんど制定されてきてるけど、日本ではなぜかそういうものがなかなかされてこなかった」と説明。その理由について鈴木氏は、「そういうところの背景に、こういう団体と政治家との結びつきがあったのではないか」と推測。「そこは慎重に検討すべきだと思うんですね」と持論を展開していた。
この鈴木氏の発言に、ネット上からは、「ぞっとした」「本当にここまで入り込んでるんだとしたら怖い」「陰謀論を笑えなくなってきた」といった驚きの声が飛び交っていた。LGBTQを取り巻く法整備の遅れにまで旧統一教会が関係していたとしたら新たな火種となりそうだ。