9月26日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)に、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)と社会学者の古市憲寿氏(37)が出演。27日に日本武道館で行われる安倍晋三元首相(享年67)の国葬について持論を展開させた。
G7の主要7か国の中で唯一、国葬の出席を表明していたカナダのドルトー首相は、カナダ東部に上陸し大規模な災害をもたらしたハリケーンの被害対応を優先させるため、日本の訪問取りやめを発表。これで、G7からの首相級の出席者はゼロとなった。なお、218の国や地域、国際機関などから約700人の参列が予定されており、明日の国葬に向けて海外の要人が集まってきている。
これについて、司会の谷原章介(50)が「岸田総理、弔問外交に積極的というお話しですが、どの程度効果というか意味があるのでしょうか?」と質問すると、橋本氏は「やってみなきゃわかわらない」としながら「期待をすることがそもそも間違いだと思います」「お葬式のときに色々会話をして、あとから振り返って『弔問外交でしたよね』っていうのが弔問外交。『今から弔問外交やるから!』っていうのを先に言うんですかね?」と違和感の理由を説明した。
また、国葬に賛否が割れていることについて、「政治家に対する賛否って絶対割れますよ」としたうえで「亡くなられた方をお送りする儀式には本来は賛否われちゃいけないと思う」とコメント。さらに、橋下氏は「立憲民主党は前から言っているんですけれども、今のやり方で全額国費を出しても“国葬”という位置づけではなく“内閣葬”とか、僕は“政府葬”でもいいですかっていう提案をしたんです」とコメント。「国葬とは天皇陛下の国事行為に基づく国葬、国民全体が弔意を示すという位置づけだと思っている」ことから、「“内閣葬”だということであれば賛成するし出席するってことを言われているので、ぎりぎり本当に前日ですけれども、そこは何とかまとめてみんなで手を合わす方策を探ってもらいたいんだけどな」と持論を展開させた。
一方で、古市氏は「国葬、内閣葬、政府葬。結局税金で行われて、予算は変わらないと思う」と反対意見を示し、「むしろ“国民葬”でというのに違和感があって。例えば、今回は弔意とか服喪を国民に求めないじゃないですか。これはすごい良かったなって思っていて」と持論を展開。「やっぱり安倍さんを弔いたい人、弔いたくない人、両方いるわけです」としたうえで、古市氏は「その中で国家としてはやるけど、国民の皆さんには特に何も強制しないというのはよかったんじゃないかと思っちゃう」と独自の見解を示した。
これにSNS上では「明日国葬儀と言う今、今からでも遅くないから主催名変えろと?アホか!出来る訳ねえわ!」「明日が“国葬儀”なのに未だに国葬儀の是非を論じるメディアの役割って何なんだろう?」「それでこれだけ文句言ってるフジテレビが明日の国葬の特番組んでるというね……」「良かったも何も、常識的に考えて弔意の強制なんてありえないから」といった意見が集まっている。
「橋下の『前日でもいいから内閣葬や政府葬に変えたらどうか?』という提案自体、橋下が“名称”に固執していると宣言しているようなもので、なぜ反対されているのか国民の声が届いていない証拠ですよね。そもそも、反対派の意見としては、『旧統一教会と安倍氏の関係や自民党のグレーな裏側を不信に思っている』というのが心情で、『税金を使った国葬をするのはいかがなものか?』『本当に国葬に値するのか?』という声のほうが多いでしょう。古市氏の『弔意とか服喪を国民に求めないからよかった』という発言も、あまりにも的外れすぎて『何言ってんだコイツ』と呆れ声も上がっていました」(政治記者)
これだけ国葬について議論していたが、当日は約2時間にわたって国葬を生中継するフジテレビ。2人のコメンテーターが空虚な議論を重ねる姿に「視聴率取れればなんでもいいんか?」という声が上がるのも当然かもしれない。