10月6日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)に、国際政治学者の三浦瑠麗氏(42)が出演。臨時国会で追及された旧統一教会問題について「スキャンダル追及としては食傷感」と発言し、視聴者から「これが自称国際政治学者の見解か」「カルト宗教の問題を食傷気味と矮小化する三浦瑠麗さんは国際政治学者名乗るな」と批判の声が一斉に上がっている。
番組では、5日に開かれた臨時国会の衆議院本会議を特集。旧統一教会との関わりを認めた細田博之衆院議長(78)が、立憲民主党の泉健太代表(48)から異例の直接質問を受けたり、過去に旧統一教会関係との接点がありながらも指摘されるまで明らかにしなかった山際大志郎経済再生相(54)に対して更迭要求が出されたりするなど、議論は旧統一教会問題が中心に。
また、岸田文雄首相(65)は立憲民主党の西村智奈美代表代行から「旧統一教会に関して、まずは解散命令請求を行うべき」との質疑に、「判例を踏まえて慎重に判断する必要がある」との姿勢を崩さず。一方で、岸田首相は長男・岸田翔太郎氏(31)を総理秘書官に起用した“身内人事”についても追及を受けるも、起用理由を「詳細を差し控える」とし「逃げるな!答えろ!」とヤジが飛ぶ場面もあった。
こうした国会について、司会の谷原章介(50)から「どう思いました?」と聞かれた三浦氏は、自民党・立憲民主党ともに「得点を下げた風に思えます」としたうえで、山際大臣が辞表を出さなかったことが岸田政権の支持率低下につながっていると指摘。一方で、立憲民主党については「参院選で惨敗してるわけですよ。それも『統一教会問題がなかったから』という人もいるかもしれませんが、『まだ明らかになってなかったから』とか。正直、統一教会問題って“自分は花を贈ったり挨拶はしたけど、選挙運動は支援してもらってない”みたいな色合いの話でしょう?」と発言。立憲民主党の辻元清美参議院議員(62)にも過去に旧統一教会の関連団体との関わりが発覚していることもあり、「スキャンダル追及としてもいささか食傷感が出てきますよね」と私見を述べた。
これに視聴者からは「これは過去数十年にわたる政治の根幹に関わる問題。単なるスキャンダルではない。深掘りしないわけにはいかない」「スキャンダル追及って……芸能人の恋愛スキャンダルじゃないんだから説明責任を果たすまで追及するのが当然でしょ」「政治問題に賞味期限はない」「自民党が何も調査しないし、誰も責任をとらないどころか、誤魔化し逃走モード全開の状況で『食傷感』が出る感覚に戦慄するんだが」と怒りの声が上がっている。
「旧統一教会をめぐる問題は、被害者が多数いても問題が表面化しづらく、長年放置されていました。それが安倍晋三元首相(享年67)銃撃事件により注目を集め、次々と明らかになる政治家との関わりによって、ようやくそのヤバさが日の目を見始めたところです。間違っても“自分は花を贈ったり挨拶はしたけど、選挙運動は支援してもらってないみたいな色合いの話”なだけではありませんよね。 確かにエンタメを扱うメディアとしては“食傷感”と言えなくもないですが、政治的には決して軽視できる問題ではなく、“スキャンダル”として終わらせていいわけがありません」(政治記者)
番組終了後、三浦氏は自身のTwitterを更新し「今朝番組でコメントした、政治と統一協会との関係調査に対する食傷感。過去調査は政党が勝手にやればいいけど、有権者はずーっとこのニュースを聴いていたいかといえば、そんなことないんじゃないかという話」との考えをつづっていた。
それこそ有識者を名乗る人物が、公共メディアで特定の政治問題に“食傷気味”という雰囲気を広めることは自民党の利にかなうもの。国葬での“シースルー喪服”に続いて三浦氏の言動が物議を醸しそうだ。