11月15日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)で、冬のボーナスが4年ぶりに増加となったことを報道。しかし、番組内で取ったボーナスに関するアンケートに視聴者から疑問の声が集まっている。

この日、番組では東証プライム上場企業のアンケートの結果、この冬のボーナス支給額が8.5%増加したと紹介。2018年以来4年ぶりの増加とのことだったが、業種によって格差があり、ボーナスが減る業種もあるとのことだった。

一方、番組内では「あなたの家庭“冬のボーナス”は去年と比べて…?」として「上がる」「下がる」「変わらない」の3つの選択肢を用意したアンケートを実施。ボタンを押して投票するもので、1万2588票が集まった結果、「上がる」が16%、「下がる」が38%、「変わらない」が46%となっていた。

しかし、このアンケートにネット上からは、「なんでボーナス“無い”がないの?」「選択肢に『ボーナスは無し』がないのはいかがなものか」「ボーナスが出ない中小零細企業の方が多いでしょ」というツッコミが集まることに。

また、番組に出演していたジャーナリストの立岩陽一郎氏(55)は「考えたらね、ボーナスをあげるとか退所金をあげるっていうのは日本の終身雇用制の基礎だったけど、変わってきてるから。これ(ボーナス上昇報道)はひとつの指標ではあるけど、これですべてを語るっていうことではもうなくなっている」と、そもそもボーナスを出さない企業も増えていることを指摘していた。

「『めざまし8』が紹介した『ボーナス増』はあくまで上々企業の支給であって、中小企業はそもそも支給されないところも多くあります。にも関わらず、番組アンケートには『出ない』がなく、現状を把握するにはほど遠いアンケートだという指摘も見受けられました。アンケート結果は報じている内容とまったく真逆かつ『変わらない』がもっとも多かっただけに、ネットからは『“変わらない”って前年と変わらず出ないってことでは?』『変わらない=出ないってことだと思う』の声もありました」(政治記者)

『めざまし8』が考えている以上に世の中の不景気はまだまだ続いているようだ。