11月16日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)は、 “救急車のサイレン音”に関して「鳴らさないで」という声が多数寄せられていることを特集。ネットを中心に物議を醸している。

番組では、熊本市消防局が“サイレンを鳴らす必要性”を訴え公開した動画を放送。実際の通報を再現した動画内では、通報者が真っ先に「救急車ってサイレン鳴らしますよね?鳴らさないで来てほしいですけど」と要望。熊本市消防局によると、こうした「サイレンを止めてほしい」という要望が1日に10~20件はあるという。

また、救急車を呼ぶ人だけではなく大きなサイレン音を「うるさい」と感じている人もおり、インタビューでは「受験勉強をしているときにサイレン鳴らされたら、集中力も切れちゃったりしてあまりよくないというふうに思います」と回答する人もいた。

これにネット上では「じゃあ自分で病院行けや。救急車である必要あるか?タクシーで静かに病院向かえや」「サイレン鳴らさないでっていうくらいの余裕があるならタクシーで行けばいいのに」「すぐ通り過ぎるサイレン、命を守るために走っている救急車を理解できない、勉強ができない言い訳にするような人は受験しなくてもいい」「サイレンを鳴らすのは緊急性を要する訳で…そんな事も分からない奴が偉そうに語るんじゃない」といった声が噴出している。

「道路交通法では、救急車両走行時は赤い蛍光灯をつけてサイレンを鳴らすことが義務づけられています。また、夜間の住宅街は道幅が狭かったり人が飛び出す危険性があり、事故が起こるリスクが高まるため救急車両が事故を起こさないという目的もあるそうです。そもそもサイレンは、1秒でも早く通報者のもとに駆け付けるために必要なものだということを理解してほしいですね」(政治記者)

司会を務める谷原章介(50)は「音を鳴らして周りに迷惑を掛けたくないという心理的なバイアスが掛かってしまうのは分からなくはない」と言いつつ、「(1秒でも早く命を救う)そのための救急車」だとコメント。そして「1秒でも早く安全に到達するためにも救急車のサイレンご理解いただきたいと思います」と視聴者に呼び掛けていた。