シネマコンプレックス「チネチッタ」やライブホール「クラブチッタ」などを運営する、チッタグループが創業100周年を記念して、歴史ギャラリー「CITTA’ DNA」を11月23日(水)にオープンした。
ギャラリーはJR川崎駅前の複合商業施設「ラ チッタデッラ」(神奈川県川崎市川崎区)のマッジョーレ地下1階で常設展示される。一般にも公開され、入場料は無料。
チッタグループの創業から100年の歴史がわかる展示内容となっていて、テレビ事業や遊園地、キャバレーなど同社が幅広くエンターテイメント事業を手掛けていたことが分かる内容となっている。
展示物には、当時発行していた映画ニュース・週報(映画の情報などを記載した印刷物)や、巨匠フェデリコ・フェリーニ監督が手掛けたポスターなどの非常に貴重なものも含まれている。展示された説明文には英訳も付記され、海外からの観光客の訪問も視野に入れているとのことだ。
バンドTシャツのようなデザインで同社の歴史をプリントしたTシャツを多数展示する遊び心も見逃せない。
音楽関連の展示も充実
オールスタンディングの大型ホールの先駆けであるクラブチッタを手掛けるチッタグループなだけあって音楽関連の展示も充実している。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズやオアシスなど、クラブチッタでライブを行なった大物ミュージシャンのフライヤーを展示するだけでなく、ギャラリー内で流れるBGMも出演したミュージシャンの、ライブ出演当時の楽曲をかけるというこだわりようだ。
新進気鋭のアーティストのウォールアートギャラリーも
ラ チッタデッラの外壁を16名のアーティストのオリジナル作品で飾るという試みも行われている(掲載した写真は、tamimoon氏の作品)。「MEET」をメインテーマ、「FUTURE」「JOYFUL」「SEASON」をサブテーマに自由な発想で、各アーティストが絵画という形で表現。アーティストの中には、ここ数年で本格的に活動を始めた人や現役高校生なども含まれていて、まさに新進気鋭のラインナップだ。
掲載期間は2022年11月~2025年2月末だが、すしお氏(アニメ『キルラキル』『プロメア』など。写真はすしお氏の作品)と宮崎朝子氏(バンドSISHAMOのギター、ボーカル)の作品の掲載は2023年2月中旬までとなっている。