12月6日放送の『ひるおび』(TBS系)で、静岡県裾野市の私立さくら保育園で発生した虐待事件について報道。出演していた落語家の立川志らく(59)による、虐待防止案に賛否両論が集まっている。

3人の女性保育士が、1歳の園児らに暴行や暴言を行っていたというこの事件。「ロッカーに入って泣いている園児の姿を携帯電話で撮影」「園児の頭をバインダーでたたき泣かせる」「園児に対してカッターナイフを見せ、脅す」といった15の虐待行為があったとされており、内部告発によって明らかになった。

虐待に関わっていた当時の女性保育士3人は今月4日に逮捕。また、市は園長を犯人隠避の疑いで刑事告発している。この日、番組では保育士が園児の写真に容姿に関する不適切なコメントを記して、園で働く保育士のグループ向けにSNSを投稿していたことが明らかになったと報じた。

そんな中、話を振られた志らくは、「費用の問題とかあるんだけど、うちの娘が通っている体操クラブなんかはZoomで親が入れるんですよ」と、娘の習い事ではいつでも親が様子を見られるようにWeb会議ツールが導入されていることを告白。「そしたらずっと見てられる、なにをしているか」と現状を明かした。

志らくは、「本当はそんなことしなくても先生を信用してあげたいんだけど、ほとんどの先生はちゃんとしてる、愛情持ってしてるはずなんだけど」と“監視”に躊躇いを見せつつも、「でもそういうのも必要になってくるかもしれないですね。親が自分たちの子供を見守るっていう」と話していた。

この発言にネット上からは、「確かに牽制になると思う」「抑止力になりそう」といった賛同の声の一方、「親は仕事あるから見れないのに監視は無理」「子どもが保育園に行ってる間は、親は仕事してるんだよ?」「子どもをずっとZoomで見れるなら保育園いらん」「まったく現実的じゃない」という反発の声も多く集まっていた。

「そもそも保育園は、基本的に親が仕事をしている間子どもを預ける場所。そのため、例え監視カメラなどでいつでも見られるようにしたところで、親に見る時間があるとは思えません。一方、『見られているかもしれない』という心理が抑止力になることも確か。しかし、プライバシーの問題などもあり、志らくが思うほど簡単に導入はできないかもしれません」(社会部記者)

他の自治体の保育園でも明らかになっている園児への虐待問題。どう防ぐかが今後注目される。