1月18日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)で、静岡県牧之原市で発生した、13歳の女子中学生が母親を刺殺した事件について報道。コメンテーターとして出演していた教育評論家の尾木ママこと尾木直樹(76)の発言に多くの疑問の声が集まっている。
16日の夜に発生したこの事件。刺された母親は首などに複数の刺し傷があり、家族の通報により病院に運ばれたものの、まもなく死亡が確認されたとのこと。
母親を刺したと見られる13歳の娘は警察に対し、「母親との間でスマートフォンをめぐるトラブルがあった」といった説明をしていることも報じられている。
この事件について尾木は、「親子間でスマホトラブルが起きないために」という観点から解説。「最初にルールを作るっていうのが(大切)。途中からは難しいです」と言い、ルールを作る際には「子どもが一緒に作る。親が勝手に決めない」ことが大切だと指摘した。
さらに尾木は、「決めたルールは冷蔵庫なんかにマグネットで貼って可視化するといい」とした一方、「途中で修正もありだよ、ってそういう約束事で柔軟に決めていく」と求めた。また、「親もルールを守る。食事中に親もこんなの(スマホを操作)やってるっていうこともあるけど、親もモラルを守ることが大事」だという。
また、尾木は一番のポイントは「スマホの所有者は親」ということを認識させることが大切だという持論も展開。「特に購入代金とか利用代金とかは親が払ってるわけですから、小中学生だと。親の所有物だから、ペナルティで、『違反したら5日間預かるよ』とか、そこは一番大事」と話していた。
しかし、この尾木の発言に視聴者からは、「そんなことできてたら殺さないって」「何の解決にも解説にもなってない」「この事件は携帯トラブルさえなければ起こらなかったと言うわけでもない」というツッコミが多数集まっていた。
「尾木が話していたのは単なる理想論。この事件について詳しくはまだ明らかになっていませんが、例えば親と子どもで決めたルールを子どもが破り、取り上げている途中でトラブルになった可能性も、そもそも親が子どもにスマホを与えるか否かをめぐってトラブルになっていた可能性もあります。親と子どもが一緒にルールを決めて、『破ったら5日間取り上げる』で解決すればいいものの、現実はそんなに簡単ではなく、尾木の解説はただの綺麗ごととなっていました」(週刊誌記者)
尾木の言葉に感銘を受けた視聴者ほとんどいないようだった。