2月17日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で、番組で紹介した疑問が後日放送する番組のプロモーションだったとして、視聴者からブーイングが集まっている。

問題となっているのは、この日取り上げられた「ブレイクダンスのブレイクって何?」という疑問。チコちゃんの答えは「曲の1番と2番の間」というものだった。

また、VTRではミュージシャンのDJ MARSKIが答えについて解説。ブレイクとは曲の1番と2番の間にあるボーカルがない部分、つまり間奏のことで、その間奏部分を使って踊っていたからブレイクダンスと呼ばれるようになったとのこと。

ブレイクダンスが誕生したのは1970年初頭のアメリカ・ニューヨークのブロンクス地区と言われており、当時不景気や人種差別などで行き場を失った人が多く住んでいたとのこと。治安も決して良くなかったが、そこで若者の楽しみとしておこなわれていたのが、音楽をかけて仲間たちが集うパーティー。

その場所に住んでいたDJクール・ハーク(67)が間奏部分を長く聴かせることで盛り上がりを煽る手法・ブレイクビーツを生みだし、この間奏部分に合わせて踊るためにダンスが進化。それがブレイクダンスとなったとのことだった。

しかし、視聴者からは、このVTRに疑問の声が多く集まっている。

「物議を醸したのは、VTR冒頭。番組では紹介する疑問を一般人に聞き、不正解を紹介するという一幕が毎回ありますが、『こんな方々にも聞いてみました』として登場したのが、『天才てれびくんhello,』(NHK Eテレ)の出演者。今月18日、19日におこなわれた『全日本ブレイキン選手権』に出場するため、ダンスを猛練習中だと説明されました。さらに19日にNHKで『全日本ブレイキン選手権』を生中継することを宣伝。VTR終わりには、スタジオで番組進行の塚原愛アナウンサー(46)があらためて番宣していました」(週刊誌記者)

これに視聴者からは、「今夜は番宣山盛りだった」「番宣かよ」「問題自体が番宣だったか」「なに、このあからさまな番宣」という声が集まっていた。

「NHKが禁止されているのは、あくまで広告放送。自社番組の宣伝については、なんの規制もありませんが、NHKで生中継する大会のために疑問が作られたということで、あまりいい気分を抱かなかった視聴者が多くいたようです」(同)

NHKが繰り返し宣伝をおこなっていたこともあり、呆れ声が集まってしまったようだ。