2月23日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)は、20年以上同居した夫婦の“熟年離婚”について特集。祝日とあって多くの人が見ていたようで、Twitterでトレンド入りするほど大きな反響を集めている。

番組では熟年離婚して「良かった」という人が約7割、「後悔している」という人が3割だと紹介。特に熟年離婚が増えているのは、“男性が働き女性が家庭を支える”のが一般的とされていた時代のため、若い世代の夫婦に比べて“家事をまったくしない”という夫が多い世代だ。

そうした中、テレビ朝日局員の玉川徹氏(60)は「こういう世代の人たちって『俺はこういう人間だ』と主張だけをして、自分を変えようとしない人たちが多い」と説明。とはいえ、仕事のことになると、昔と違ってきつく注意すると“パワハラ”になるため「仕事では適応しないといけないところは適応してるんですよ。我々の世代も」と、“変われないわけではない”と持論を展開。

続けて「でも家庭の中では、いまだに『俺はそういう人間だ!』って(変わらない)感じが我慢できないんじゃないですかね」「今はそういう時代じゃないけど、『変わらない』という人が離婚されちゃうんじゃない」とコメントし、時代が変化しても亭主関白を貫く男性が多いことに我慢ならなくなった女性が多いのではないかと述べた。

また、夫婦問題研究家の岡野あつこ氏(68)によると、熟年離婚の場合、離婚1年後に女性のメンタルが改善しているのに対し、男性は離婚から3年経ってもメンタルが安定しにくいそう。さらに男性の場合は。妻から離婚を突きつけられること自体が「寝耳に水」というケースも多いという。

これについて、玉川氏は「みんながそうだとは言わないけど、こういう(男性の)ケースって“上下関係”だと思ってるんじゃないですか、夫が。会社で部下に接するように接してるんですよ。家計のやりくりに文句言ったり、口だしてみたり(妻を)指導してるんですよ。(本来夫婦は)上下関係じゃないじゃないですか」と指摘。「だけどやっぱり僕らより上の世代というのは、どこかに上下関係だと思っている人たちが多い(傾向にある)」と語った。

今回の特集に視聴者からは「めちゃくちゃ玉川さんの意見に頷ける。俺は変わらない←こういう昭和な感覚の亭主関白のオッサンは熟年離婚しやすい。共働きなのに俺が養ってやってるみたいないい方する奴。まさにうちだ!」「布団にいる旦那に聞かせたくて音量上げる。休みに1人遊びに行って帰ってきてご飯を待つ夫。アンタの世話をする体力も気力も愛情ももう残ってない」「熟年離婚はラストチャンスだと思う。50代で離婚できなければ、死ぬまで地獄」「夫が『寝耳に水』ってとこにそういうとこだよとしか言葉が浮かばない」と共感の声が続出している。

「熟年離婚の原因が男性だけにあるわけではないですが、この世代は家の中のことを妻に任せっきりだったり、自分より妻を下に見ている夫が多いことに加え、愛情表現が苦手な男性が多いのも事実。ただ、ネット上の声を見る限り現代でも同じような不満を抱えている女性は多いようで、こうした不満が長年解消されない場合に熟年離婚につながっていくのでしょうね」(週刊誌記者)

早い段階から離婚の火種はくすぶっているようだ。