3月28日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)では、ほとんどの時間を使ってWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の裏話やメジャーリーグでプレーする大谷翔平選手(28)のオープン戦の様子を特集。WBCを終えてもなお続く連日の特集に、視聴者から「狂気の沙汰」「いつまでやってんだよ!もっと突っ込んで放送することがあるだろ」との厳しい指摘があがっている。

WBCで優勝し見事世界一に輝いた侍ジャパン。この日は世界一に貢献した白井一幸ヘッドコーチ(61)をスタジオに迎え、試合の裏側はチームの雰囲気などを詳しく掘り下げていった。

しかし、決勝戦からすでに約1週間たっており視聴者の熱はすでにかなり冷めている様子。また、番組内で取り上げたニュースが、19日に行われた岸田文雄首相の後援会で、5月に開かれる「G7広島サミット」のロゴ入りまんじゅうやペンが配られた問題だけだったことから、ネットを中心に「ずっと野球の話、もう決勝から1週間たってるのに。統一地方選挙・物価高・ウクライナ問題・統一教会etc..他に報道するべき事はないの?」「プロ野球ファンであってもWBCの話題はもうお腹いっぱいです」「これでしか視聴率取れないんだろな」といった呆れ声があがっている。

テレビ朝日系で22日の朝に生中継で放送された日本VSアメリカの決勝戦の世帯視聴率は、42.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区。以下同)を記録。同日夜に再放送した『緊急放送!WBC決勝 日本×アメリカ~世界一の歓喜をもう一度!~』(TBS系)も世帯視聴率22.2%と高く、今大会の日本戦は7試合すべて視聴率40%超えという驚異的な数字をたたき出しているだけにどこまでも引っ張りたい気持ちは理解できるが……。

「テレビ朝日系は、1次リーグの対チェコ戦、対オーストラリア戦と準々決勝の対イタリア戦も放送。イタリア戦は、48%とWBCの中での最高視聴率を記録しており、朝の番組でもできるだけ長くWBCの恩恵にあずかりたいと思っているのでしょう。ただ、放送時間のほとんどをWBC特集にしている状態はほぼスポーツ番組。ワイドショーを見ている視聴者と需要と供給が完全にすれ違っているため、『野球報道を見たくてモーニングショー見てる奴なんていない』と不満の声が募っているようです」(週刊誌記者)

野球ファンのみならず“にわかファン”も熱狂したWBCだが、すでにその熱は冷めつつあることに早く気づき、本来のワイドショーの姿を取り戻してほしいものだ。