ヴァイオリニストでタレントの高嶋ちさ子(54)の父であり、音楽ディレクターの高嶋弘之氏(89)が5月2日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)の2時間SPに出演。日本におけるビートルズ大ヒットの裏側について明かしたものの、視聴者から苦言を集めている。

「ビートルズの日本での仕掛人」として知られている弘之氏。もともとレコード会社では洋楽を担当し、シャンソンなどの発掘をしていたとのこと。しかし、シャンソンブームが去ったタイミングで「イギリスからビートルズが出てきた」と明かした。

しかし、当時日本ではイギリスの音楽はまったく認知されていなかったとのこと。音楽ディレクターは邦題を付けたり解説をする仕事がほとんどだったものの、弘之氏は「やっぱり私は外に出て、宣伝を自らやった」と告白。

ビートルズの宣伝については「あんまり大きな声では言えない」としつつも、「ある放送局の2時間の番組では、女子大生を10人雇っていたんですね」と当時テレビ局でリクエストの電話の受け子として女子大生を雇っていたことに触れ、「10人のうち3人を押さえまして、他の楽曲をリクエストで(視聴者が)言ってきたら、『ビートルズ』と書かせるようにしたんですね」と、回答を改ざんし、ビートルズの名前を広めていたことを暴露していた。

また、ほかにも「部下を五反田の床屋に連れて行きまして、かつらをかぶせて『日刊スポーツ』に来てもらいまして。それで街の床屋に現れた、『ビートルズカットを希望する青年!』というので」と、報じてもらったとのこと。こうした裏工作で、ビートルズを広めていったことを明かしていた。

こうした弘之氏の言動に視聴者からは「これは酷い」「これバラしちゃまずいだろ」「黒い話がどんどん出てくる」といった困惑の声が集まっていた一方、「もう数十年前だから時効か」「まあそんな小細工しなくてもビートルズは普通に売れただろ」「ほっといても、ビートルズは他から情報が入るわ、いくらネットがなくても」といった指摘も集まっていた。

もともと“高嶋ちさ子の父”である前に、「ビートルズの日本での仕掛人」として有名だった弘之氏。しかし、いわゆる「ヤラセ」的な手法を堂々と明かす姿に困惑した視聴者も少なくなかったようだ。