5月30日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に、政治評論家の田崎史郎氏(72)とテレビ朝日報道局局員でコメンテーターの玉川徹氏(60)が出演。岸田文雄首相(65)の“考えの甘さ”を厳しく批判した。

昨年末、岸田首相の長男で首相秘書官の岸田翔太郎氏(32)が首相公邸内で忘年会を開催し、不適切な写真撮影を行っていたと週刊誌に報じられた件で、政府は29日、翔太郎氏が6月1日付で辞職すると発表。週刊誌報道があった時点で、岸田首相は「行動は不適切で厳重に注意した」と述べるにとどめていたが、一転して事実上の更迭となる。

これについて、田崎氏は「最初は甘かった。週刊文春が報じた時、それなりに話し合ってるんですけど『厳重注意』で乗り切れると判断してるんですよ」と指摘し、「私は(記事を)見た時『これはアウトだろう』と思った。危機に対する認識が決定的に甘かった」と、当初の対応を批判。続けて、総理公邸は「住居部分」と「迎賓機能、公的活動を行う部分」とに分かれているとし、田崎氏は「ここ(公的スペース)でこういうことをやってはいけない。明らかにダメな行為」だとバッサリ切り捨てた。

一方、玉川氏は「翔太郎氏の公私混同の話ですけど、親のほうがよっぽど公私混同だと思う」と、息子を首相秘書官に任命した岸田首相を厳しく批判。例えば、企業オーナーが外部で働いていた自分の息子を呼び戻し、将来オーナーにするために自分の秘書官にするのであれば、自分がオーナーである以上問題はないが、「総理とか国の場合は、オーナーが国民ですから。その国民が納得できないことをすること自体(おかしい)」と指摘。

続けて「払っている給料は税金ですから。そういう意味でいうと、こっちのほうが公私混同じゃないかと(思う)」と述べた。

いずれにしても、岸田首相の身内人事が招いたこと。すぐに更迭に踏み切らなかった点から見ても、岸田親子の公私混同ぶりは明らかだ。

これにネット上からは「総理の危機管理の無さは、想像力の無さ。感覚がおかしいのでは?と思うことばっかり」「玉川さんの言う通り一般企業で子供が継ぐのはわかるけど政治の世界の世襲は納得できません」「総理は家族の会食には顔を出して挨拶したと……それでこの結果とは分別が無さすぎます」との声が集まっていた。