『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で5日、テレビ朝日局員の玉川徹氏が出演。岸田文雄首相(65)の長男で総理秘書官を辞職した岸田翔太郎氏(32)をめぐる問題で世襲議員を批判した。

昨年末、総理官邸で親族を集めて開いた忘年会の写真が『週刊文春』に報じられた翔太郎氏。番組ではこの問題に関連し、政治家の世襲候補は地盤の強さ、知名度、資金力などから、新人候補の当選率は非世襲が約1割に対し、世襲は約6割だという話題を扱った。

その中で玉川氏は「国会議員って全国民の代表なんですよ」と強調したうえで「この話をするとハッとする人も多いと思うんだけど、全国民の代表としてふさわしいのか、っていうところなんですよね」として指摘。続けて玉川氏は「まったく親とか関係なくて、競争の中で選ばれてくる人の方がやっぱり優秀なんじゃないだろうかって僕なんかは思うんですよね」と持論を展開した。

しかし、この発言に視聴者からは「そう思うのなら世襲でない立候補に投票すればいいだけで、世襲よりそうでない立候補が優秀だと断定する根拠がない」「まるで世襲議員が競争してないみたいに言ってますね」「優秀って『何がどういう風に優秀なのか?』を説明してよ!」といった疑問の声が続出していた。

玉川氏の言う『非世襲議員は世襲議員よりも優秀』という発言はまったく根拠がないもので、さらに言えば、玉川氏は非世襲議員であった菅義偉前首相(74)が首相だった時代にも番組でたびたび菅氏の対応を批判。さらに安倍晋三元首相(享年67)の国葬で菅氏が読んだ弔辞すら『電通が入っている』と事実誤認発言をし、大きな問題になっている。

世襲だからといって、民主主義にのっとった選挙で当選しなければ当然議員にはなれず。世襲議員があたかも「競争」をしていないかのような玉川氏の物言いに疑問が集まるのも当然だろう。