9月20日の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で放送された「日本全国シャッター商店街ランキング」に反響が集まっている。

この日、番組では「『店舗』分の『シャッター』でキングオブシャッター商店街算出できる」という説。撮影許可をもらえた全国の100m以上の商店街1万2000箇所を対象に調査を行い、たとえば10店舗中4店舗がシャッター店舗だった場合、シャッター率は40%という具合にランキングを作成していくというものになっていた。

調査の中では、シャッター状態の店舗はお店自体が潰れたあとも2階に元店主が住み続けているために新しく人に貸せないという事情も明らかに。また、6位にはMCのダウンタウンの地元である兵庫県尼崎市の三和市場もランクインしていた。

そんな中、1位となったのは、岐阜駅からほど近い商店街・スタープレイス柳ヶ瀬商店街。全長300mで、全盛期には約250店舗があったそうだが、現在は建物ごとなくなってしまった店舗も多いとのこと。店舗数188店舗に対し、シャッター店舗は159店舗で、シャッター率は84.6%となった。

実はこのスタープレイス柳ヶ瀬商店街、もともと夜の街だったそう。戦前に遊郭があった流れから歓楽街として繁栄したとのこと。しかし、2012年に行われた岐阜の国体に向けて浄化作戦が行われ、すべての風俗店が閉店。それに伴い、風俗店から支えられていたそれ以外のお店の売上も激減。たった一夜にして繁栄を失ってしまったという悲しいストーリーがあったことが判明した。

この日の放送に視聴者からは、「風俗が行政に潰されたことで街一つが滅びたのか」「岐阜のシャッター商店街は完全に行政のミスだな。街壊して税収入も激減だろう」「行政へのアンチテーゼみたいな終わり方だった」という声が集まっていた。

「また、ほかにも4位の兵庫県の飾磨名店街も、もともと大手企業がその土地自体を買収し、一角に大型商業施設を建設。その後、その土地に商店街エリアを作って出店者を募集したものの、大型商業施設が潰れたため、商店街もシャッター商店街になってしまったという悲しい経緯が紹介されました」(週刊誌記者)

単にシャッター商店街を面白がるだけでなく、その裏のストーリーを紹介したことで、ある意味悲しくなる説になってしまっていた。