「町長が性加害」「セカンドレイプの町」としてメディアや有識者を巻き込む騒動になっていた一件は“冤罪”だったようだ。群馬県草津町の黒岩信忠町長(76)が、事実と異なる内容を電子書籍に書かれ名誉を傷つけられたとして、ライターの男と元町議の女と男の3人に対し、計4400万円の損害賠償を求めた民事訴訟の口頭弁論が1日、前橋地裁で開かれた。
元町議の女は、黒岩町長から性被害を受けたとして2019年11月に電子書籍で告発したが、20年12月6日に解職請求(リコール)が成立し失職。その直後の20年12月18日に外国特派員協会で記者会見を行うなどして騒動は広がり、支持者らが「#セカンドレイプの町草津」とハッシュタグを作って拡散するなどしていた。
訴状によると、元町議の女からの情報提供を基にライターの男が自費出版で電子書籍『草津温泉 漆黒の闇5』を出版。書籍の紹介文には「草津町長が町長室で不適切な関係⁈女性議員が真相を激白!これ以上、草津の女を虐げないで!」とあった。元町議の男は、町議会で町長不信任決議案の提出者として虚偽の記載がある理由書を読み上げたとされる。ライターの男は名誉毀損罪、元町議の女は同罪と虚偽告訴罪で昨年、前橋地検に在宅起訴されている。
この日の本人尋問で、元町議の女は書籍に書かれた黒岩町長との肉体関係はなく、性被害を訴えた記者会見の内容も虚偽があったと明かしたが、そのうえで「胸や太ももを触られた」と主張。黒岩町長も出廷し、「指一本触れていない。草津町がバッシングの対象になった」と訴えた。この一件はすぐにネット上で話題となり「元草津町議が初めて虚偽認める」がトレンド入りした。
性被害を訴えた記者会見の内容も虚偽があったと明かしたが、そのうえで「胸や太ももを触られた」と主張。黒岩町長も出廷し、「指一本触れていない。草津町がバッシングの対象になった」と訴えた。この一件はすぐにネット上で話題となり「元草津町議が初めて虚偽認める」がトレンド入りした。