次期“首相”候補に逆風に吹いている。来年9月に予定される自民党総裁選で次の総裁に誰がふさわしいのか。こんな世論調査の結果が5日に発表され、ネット上で波紋が広がっている。
低支持率に悩む岸田政権下で手腕が問われる局面が続いているのが、河野太郎デジタル相だ。所管するマイナンバーカード問題ではマイナ保険証に別人の情報がひもづけられているケースが多発し、デジタル政策や規制改革など内閣の重要課題を担うものの国民の不信感が一層と深まっている。
そんな中で行われた「次の総裁に誰がふさわしいか」という共同通信社の世論調査では、河野デジタル相が14.2%と、石破茂元幹事長の20.2%に次いで2位に入った。ちなみに3位は小泉進次郎元環境相が14.1%、高市早苗経済安全保障担当相が10.0%、岸田文雄首相は5.7%で5位という結果に。
しかし、世論調査の結果が発表された同日に読売新聞が「『首相になりたい』『チャンスは平等に来る』と語る河野氏に試練…ライドシェアやマイナ」と題した記事を配信するや多くのSNSユーザーが否定的な意図を持って拡散。そのタイミングである自民党員を自称するアカウントがX(旧ツイッター)上で「俺は、自民党員ですが大事な事なので五回言います 河野太郎が首相になったら日本終了…」とつぶやいたところ、瞬く間に3.2万のいいねが付くなど沸騰状態になりトレンド入りする事態となっている。
13年前にXアカウントを開設して以来、公私の分け隔てなく頻繁に投稿を行い、263万人のフォロワーを持つ河野デジタル相だが、その一方で特定の人からのアクセスを制限する「ブロック機能」を多用してきたことでネット上にはアンチも少なくない。現実的な首相候補として注目を集める河野デジタル相だが、ネット上での不人気ぶりも突出しているようだ。