落合の石畳は全長840mに及び、国の指定史跡となっています。深い森の中、木立の間の苔むした石畳を踏みつつ進めば、同じ場所を歩いたかつての旅人の気持ちが感じられる気がします。
石畳を登った先は、木曽路の入り口です。明治の文豪、島崎藤村の筆による「是より北 木曽路」の碑が出迎えてくれました。
馬籠(まごめ)宿馬籠宿は江戸から数えて43番目、眼下に美濃の国を眺望する急峻な坂道の宿場です。島崎藤村の生誕地で、「木曽路はすべて山の中である」という書き出しから始まる小説『夜明け前』には、明治維新期の馬籠や中山道の様子が描かれています。
島崎藤村の生家跡に建つ「藤村記念館」は、藤村記念堂、藤村の祖父母の隠居所、ふるさとの部屋、記念文庫、第二文庫、第三文庫の建物からなり、『嵐』『夜明け前』などの作品原稿、遺愛品、周辺資料、 明治大正詩書稀覯本コレクションなど約6,000点を所蔵しています。
詳細:藤村記念館(岐阜県中津川市馬籠4256-1)
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