今回の東美濃・中山道ウォーキングでもっとも長かったのが、大湫宿をスタートして、往時の面影を色濃く残す街道を歩き、恵那駅前の大井宿へと至る、約13.7kmのコースです。

道中のほとんどが十三峠と呼ばれる難所で占められており、歩きごたえがあります。アップダウンが20以上もあり、山道には自販機もコンビニもないので、歩く前には飲み物や軽食を用意しておくとよいでしょう。

この区間には、尻冷やし地蔵、三十三所観音、巡礼水の馬頭様、権現山一里塚、樫ノ木坂の石畳、ぼたん岩、首無し地蔵、槙ヶ根一里塚、西行塚など、多くの史跡が残っています。

起伏の激しい坂が何度も現れる十三峠は、見通しも悪く、江戸時代の旅人にとっては不安も大きかったはず。道々、お地蔵様や馬頭観音様に安全を祈ったのかもしれません。

こちらは、地面にぼたんの花が開いたように見える珍しい岩。直径5mほどの大岩で、400年以上も前から「ぼたん岩」として多くの人に踏まれ親しまれてきました。学術的にも「オニオンクラック(タマネギはく離)」の標本として貴重な花崗閃緑斑岩です。

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