信州といえばやっぱり信州そばは外せません。コシのある手打ち信州そばは非常にのどごしがよく、かつおとさばで取った味わい深いだし、なめこおろしとの相性が抜群でした。
会席のハイライトは信州牛の朴葉焼きです。なんと、料理長がお部屋まで来て、目の前で料理の仕上げをしてくれます。全5室の小規模なお宿ならではのおもてなしでしょう。
青朴葉の爽やかな香りをまとった信州牛は驚くほどやわらかく、甘みがあります。炙られた信州味噌が香ばしく、コクがあって、箸が止まらなくなるおいしさでした。その土地ならでは、その季節ならではの美食を堪能できるのは、旅の楽しみの最たるものだと感じました。
地元・木島平のこしひかりの釜炊きごはん、釜揚げしらす、香の物、信州味噌汁をいただき、最後に夏の果物と葛切りをいただいて、大満足で夕食を終えました。どの料理にも新鮮な驚きがあり、ただ「おいしい」だけでなく、五感を通じて心を動かされました。
翌朝の朝食も同じダイニングルームでいただきます。希望した時間に合わせて、3段のお重と釜炊きごはんが運ばれてきました。
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