プレスリリース原稿では、商品やサービスの強みを伝えるために「No.1」「業界初」「日本初」「最安」「最高品質」「他社より優れている」といった表現が使われることがあります。これらの表現は訴求力がある一方で、根拠が不明確なまま掲載すると、読者に誤認を与える可能性があります。
PR会社・広告代理店がクライアント原稿をニュースサイトへ掲載相談する場合、No.1表現や比較表現については、掲載前に根拠資料、調査条件、比較対象、注記の有無を確認しておくことが重要です。この記事では、プレスリリース掲載前に確認したいNo.1表現・比較表現の注意点を整理します。
この記事の結論
- ✓ No.1、業界初、日本初、最安、最高などの表現は根拠確認が必要
- ✓ 調査主体、調査期間、調査対象、比較条件を確認する
- ✓ 比較表現は、対象や条件が曖昧だと誤認につながりやすい
- ✓ 根拠が不十分な場合は、表現を弱めるか注記を入れる
- ✓ 掲載可否は媒体側の編集判断になるため、事前確認の余裕を持つ
No.1表現・比較表現が問題になりやすい理由
No.1表現や比較表現は、商品やサービスの優位性を一目で伝えやすい表現です。一方で、根拠が不明確なまま使うと、読者に「客観的に最も優れている」「他社より明確に有利である」と受け取られる可能性があります。
ニュースサイト掲載では、原稿支給であっても、媒体側で表現や根拠の確認が行われる場合があります。特に、以下のような表現は注意が必要です。
- ✓ 業界No.1
- ✓ 顧客満足度No.1
- ✓ 日本初
- ✓ 業界初
- ✓ 最安
- ✓ 最高品質
- ✓ 圧倒的に優れている
- ✓ 他社にはない唯一の機能
- ✓ 競合サービスより効果が高い
クライアント側では営業資料やLPで使っている表現であっても、ニュースサイト掲載用の原稿では、根拠や条件の確認が必要になる場合があります。
No.1表現で確認したい項目
No.1表現を使う場合、まず確認したいのは「何を根拠にNo.1と言っているのか」です。単に「人気No.1」「満足度No.1」と書くだけでは、読者が過度に優良だと受け取る可能性があります。
PR会社・広告代理店側では、掲載相談前に以下を確認しておくと安全です。
- ✓ 調査主体は誰か
- ✓ 調査期間はいつか
- ✓ 調査対象者は誰か
- ✓ 調査人数はどの程度か
- ✓ 比較対象となる商品・サービスは何か
- ✓ No.1の対象範囲は全国か、地域限定か、特定ジャンル内か
- ✓ 調査方法は明記できるか
- ✓ 原稿内に注記を入れられるか
たとえば「満足度No.1」と表現する場合でも、調査対象が既存顧客なのか、一般消費者なのか、特定地域の利用者なのかによって、読者の受け取り方は変わります。
業界初・日本初表現で注意したいこと
「業界初」「日本初」「国内初」といった表現も、根拠確認が必要になりやすい表現です。
これらの表現を使う場合は、以下を確認します。
- ✓ どの業界・市場における初なのか
- ✓ 調査範囲は国内全体か、特定分野か
- ✓ 既存サービスとの違いは明確か
- ✓ 第三者情報や調査資料で確認できるか
- ✓ 「自社調べ」とする場合、調査条件を説明できるか
- ✓ 類似サービスが存在する場合に誤認を招かないか
「業界初」と書くよりも、「当社調べでは、○○領域において初の取り組み」と範囲を限定した方が、誤解を避けやすい場合があります。
最安・最高・圧倒的などの強い表現
価格や品質を強く訴求する表現にも注意が必要です。特に「最安」「最高」「圧倒的」「唯一」といった言葉は、根拠がないまま使うと、実際よりも有利に見せる表現と受け取られる可能性があります。
以下のような表現は、掲載前に確認しておきたい表現です。
- ✓ 業界最安
- ✓ 最高品質
- ✓ 圧倒的な効果
- ✓ 唯一のサービス
- ✓ 他社より優れている
- ✓ どこよりも安い
- ✓ すべての課題を解決できる
根拠資料がない場合は、表現を弱めることも検討します。たとえば「業界最安」ではなく「導入しやすい価格設計」、「最高品質」ではなく「品質管理に配慮した設計」とするなど、断定を避けることで掲載しやすくなる場合があります。
比較表現で確認したいこと
競合サービスや既存商品と比較する表現は、PR原稿でよく使われます。しかし、比較対象や条件が曖昧なまま掲載すると、読者に誤認を与える可能性があります。
比較表現を使う場合は、以下を確認します。
- ✓ 比較対象は明確か
- ✓ 比較条件は同じか
- ✓ 比較時点はいつか
- ✓ 価格、機能、効果など比較項目が明確か
- ✓ 一部条件だけを切り取っていないか
- ✓ 競合名を出す場合、表現が過度に攻撃的ではないか
- ✓ 読者が「全面的に優れている」と誤解しないか
比較表現を使う場合は、できるだけ事実ベースに寄せることが重要です。「他社より優れている」と書くよりも、「○○機能を搭載」「○○条件で利用可能」のように、確認できる内容に置き換える方が安全です。
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根拠が不十分な場合の調整例
クライアント原稿に強い表現が含まれていても、根拠がすぐに確認できない場合があります。その場合は、掲載不可と決めつけるのではなく、表現を調整できるか確認します。
たとえば、以下のような調整が考えられます。
- ✓ 「No.1」から「多くの支持を集めている」に変更する
- ✓ 「業界初」から「新たな取り組み」に変更する
- ✓ 「最安」から「導入しやすい価格設計」に変更する
- ✓ 「最高品質」から「品質管理に配慮した」に変更する
- ✓ 「圧倒的に優れている」から「○○機能を備えている」に変更する
- ✓ 根拠資料がある場合は注記を追加する
PR会社・広告代理店側では、クライアントの訴求意図を残しながら、媒体掲載に適した表現へ調整する視点が重要です。
掲載前に確認したいチェックリスト
No.1表現や比較表現を含む原稿では、掲載相談前に以下を確認しておくと、修正戻しや確認遅延を減らしやすくなります。
- ✓ No.1、初、最安、最高などの強い表現が含まれているか
- ✓ その表現の根拠資料があるか
- ✓ 調査主体、調査期間、調査対象が明確か
- ✓ 比較対象や比較条件が明確か
- ✓ 注記を入れる必要があるか
- ✓ クライアント側で法務確認済みか
- ✓ 表現を弱める余地があるか
- ✓ リンク先ページにも同様の強い表現が含まれていないか
本文だけでなく、遷移先ページの表現にも注意が必要です。原稿側で表現を調整していても、リンク先に強いNo.1表現や比較表現が残っている場合、追加確認が必要になることがあります。
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掲載可否チェックリスト
クライアントへの説明文例
No.1表現や比較表現について修正が必要になりそうな場合、PR会社・広告代理店側からクライアントへ、事前に説明しておくと進行しやすくなります。
クライアント向け説明文例
No.1、業界初、日本初、最安、最高、他社比較などの表現については、ニュースサイト掲載時に根拠資料や調査条件の確認が必要になる場合があります。根拠が不明確な場合や、読者に誤認を与える可能性がある場合は、表現の調整や注記の追加をご相談する可能性があります。希望公開日がある場合は、確認期間を含めて進行することをおすすめします。
NEW'S VISIONでの掲載相談について
NEW'S VISIONでは、企業・団体のプレスリリースや告知情報を、ニュース記事形式で掲載する相談を受け付けています。PR会社・広告代理店経由の原稿支給案件、クライアント報告に使う掲載URLの相談、複数本・継続掲載の相談にも対応しています。
No.1表現、業界初表現、比較表現、効果効能表現などを含む案件については、内容や表現を確認したうえで掲載可否をご案内します。掲載可否は編集部確認後の判断となり、修正や追加確認が必要になる場合があります。