2013年12月にオープンしたこの場所は、ライト・アーティストで『ネオンマン』として知られるクリス・ブレイシーさんの作品や取り壊される建物などから集めたネオンサイン、ライトボックスなどのコレクションを保管し無料で公開しているギャラリー。
クリスさんは以前別の場所でライトを保管し一部公開していたそうですが、再開発により立ち退かざるをえなくなりました。幸いにも倉庫を提供したいという支援者が現れ、以前の場所より4倍広い現在の倉庫に移転し、規模を広げて公開するに至りました。
ウェールズの炭鉱夫であったクリスさんの父ディックさんは、第二次世界大戦後にウォルサムストウに移り住み、サーカスや遊園地のネオンサインを制作する工房をはじめました。のちにディックさんが制作したフィリップス社のロゴも飾られています。
小さな頃からネオンの光に囲まれて育ったクリスさんは、英ガーディアン紙のインタビューで、子供時代に地元の厳格なカソリック系学校に通ったことを「僕は左利きだったんだけど、それだけで殴られたよ。宗教は僕が共に育ってきたものだね」と語っています。
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