先日、中国が「社会信用度の低い国民は、鉄道と航空機の利用を制限する」と発表した。
中国は2014年に「社会信用システム」を始めると発表した。個人情報を国が管理するシステムで「社会保険料を納めなかった」「電車の中で喫煙した」「テロについて間違った情報を広めた」など行為をした人にが対象になる。鉄道と航空機といえば、ベーシックなインフラである。それが国の一存で使えなくなるというのは怖い話だ。
僕も、中国の電車にはお世話になった。そしてほんの少しだけ怖い一面も見た。
前回の続きだが、僕は2017年の夏に中国の南部に旅行に行った。目的地は玉林市なのだが、日本からの直行便は出ていない。
日本から上海まで飛行機で移動し、国内線に乗り換え桂林まで移動。そこでガイドと合流し、中国の高速鉄道で玉林まで移動するという手はずだ。高速鉄道は日本でいう新幹線である。日本で新幹線に乗るのはとても簡単な行為である。だから全然緊張していなかったのだが、中国では事情が違った。
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