■「福島はいつまでも待ってる」
県民は山口達也を、そしてTOKIOをどう思っているのか。GWでにぎわう福島駅で県民の声を拾った。
「DASH村の頃から、復興の時もTOKIOはいつも福島のそばにいてくれた。今度は福島がTOKIOを応援して支えたい。福島はいつまでもTOKIOを待ってるよ」(大学生・男性)
「山口メンバーが(女子高生に)やったことは悪いことだけど、彼が福島で頑張ったことまで無くなる訳ではない」(30代・主婦)
「とにかくビックリした。でも(国分)太一さんが泣きながら”それでも福島の野菜は美味しい”って言ってくれたことはグッと来た。嬉しかった」(大学生・女性)
「きちんと反省して、相手に誠意が伝わったなら、福島に帰ってきてほしい。会見でも言ってたけど、TOKIOのふるさとは福島なんだから」(大学生・女性)
インタビューした9割以上の人は、「山口の罪は良くない」としながらも、今後も変わらずに応援したいという姿勢は強く伝わってきた。ただし、なかには山口に対して厳しい意見がなかったわけではない。
「山口さんはこのまま来なくていいが、他のメンバーは何もしていないのだから、復帰してほしい」(40代・サラリーマン)
「山口さんは良い人だと思ってたのに、やっぱり芸能人なんだと幻滅した。4人で活動すればいい」(20代・OL)
山口への厳しい声は当然あるにしても、インタビューした全ての人が、TOKIOには「なにかしらの形で、福島と関わり続けてほしい」と願っていたのが印象的だった。
ちなみに南福島駅前で芸能グッズを取り扱う『JUSTY』に取材したところ、「(県内では)事件後もかわらずTOKIOの商品は人気で取り扱っている。流通量が減ることもなかったし、買取査定にも変化はない」とのことだった。
冒頭の国分の言葉ではないが、事件の影響で番組やCMがどうなろうと、福島県民とTOKIO個々人の絆は変わることはなさそうだった。
しかし、山口が丹精こめて米作りに挑んだ「田んぼ」を取材したところ、意外な反応がかえってきた。TOKIOがより深くかかわった農家の人たちから聞こえてきた切実な声を、次回レポートで伝えたい。