ビットコイン(BTC)は、昨日午後10時頃に92万円代まで下落したものの、その後は反転し上昇。96万円前後を推移している。現在の取引価格は96万1200円で前日から0.07%上昇した。

イーサリアム(ETH)は8万669円で、前日から0.84%上昇。ビットコインキャッシュ(BCH)は15万6367円で1.00%下落。リップル(XRP)は81.739円と前日から0.36%上昇した。 

仮想通貨市場は、ここ数日、ゆるやかに回復傾向だが、本日は小幅まちまちで大きな値動きは見られなかった。5月8日以来、この1週間でビットコインは90万円から101万円のレンジ相場で取引されている。

この日、注目すべきニュースは、アメリカ仮想通貨メディア大手「コインデスク」主催の世界最大の仮想通貨会議「コンセンサス2018」の開催だろう。14日から16日にかけて開かれるこの会議は2015年から今年で4回目。8500人の参加者が見込まれている。毎年、仮想通貨価格の値動きにも影響するアナウンスメントが出ることが有名で、世界の投資アナリストたちからも期待と注目を集めている。

ビットコインが3週間ぶり安値から上昇-仮想通貨会議を高級車で演出

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-05-14/P8QN306JTSFQ01

また、本日は、コインマーケットキャップの上位100通貨のうち上昇が5割、下落が5割と拮抗。ただし、下落した銘柄も小幅安が多く、総じて値動きの幅の少ない相場となった。

この日、コインマーケットキャップで最も伸びが大きいアルトコインは、時価総額23位のジーキャッシュ(ZEC)だ。伸び率は43.38%を記録した。取引価格は1ZEC=3万9065円となっている。

ジーキャッシュはビットコインにない匿名性を実現させるために開発された仮想通貨。シールドトランザクションという技術を使って、送金者や受取人、送金額などの情報などのプライバシーが保護される匿名通貨として、評価されている。本日の高騰は、アメリカのニューヨーク州の金融サービス局によるビットライセンスを有する取引所「Gemini」に、ジーキャッシュの上場が発表されたことが要因。ニューヨーク州が“匿名通貨”を正式に認可したことが大きな反響を呼んでいる。

一方、大手取引所のバイナンスでも、もっとも大きな伸びを示しているのは、同じくジーキャッシュで、こちらは伸び率が40.20%となっている。本日、バイナンスの伸び率で2位となったのは、時価総額90位のサイバーマイルズ(CMT)だ。伸び率は19.60%を記録し、取引価格は1CMT=37.33円となっている。

サイバーマイルズは、Amazonや楽天のような「オンラインマーケット」に特化したプラットフォームで、ブロックチェーンとスマートコントラストの技術を利用する事により、取引の透明性や、低コストで高セキュリティの構築実現を目指す仮想通貨だ。現在、すでに香港を中心に人気のフリマアプリ「5MILes」と提携している。

本日の仮想通貨市場は、全体的に横ばいで様子見の相場となった。アメリカで開催されている「コンファレンス2018」で、どんな好材料が出るか期待したいところだ。