■中国共産党の言論統制と日本の左派による言論弾圧工作の共通点

一時凍結される前日は奇しくも6月4日、つまり天安門事件の29周年の日でした。いまも中国では「天安門事件」は、公に論じることさえ禁じられる最大のタブー。それゆえ、今年も人気アプリで「89.64元」が送れなくなる珍事なども起こっています。

もちろん、6月4日前後には中国版Twitter『微博』(ウェイボ)でも、中国政府が政権に対する批判の投稿を削除、及びアカウントの凍結を行われました。この監視は24時間態勢で、AI(人工知能)と人間の人海戦術の同時進行により、厳重に監視・検閲を行っています。アメリカの情報科学者の調査によると『微博』上の「不適切な投稿」は、ほぼ1時間以内には削除されると言われています。監視員は公募により集められ、月額200元(約3400円)の報酬と、優秀な報告した者にはiPhoneが贈られるとも報じられています。

さて、この中国の検閲システムと、日本国内の「BAN祭り」のやり口は似通っていると感じませんか。

ある言説に反対すると、議論もせずに、密かに陰湿な手口で他人の口を封じる。どちらも共産主義における「ファシズム」そのものです。このようなファシズムは民主主義国家においては、自由に反する行為であり、断じて許されないものです。左派の人は「平和と平等」を公言しながら、行為そのものは、中国共産党の習近平政権や北朝鮮の金正恩政権と瓜二つではありませんか。安倍晋三総理が偏向報道を正すようテレビ局に申し立てただけで「言論弾圧だ!」「ファシズムだ!」と叫ぶ、その同じ口が言ってるとはとても思えません。

日本の「表現の自由」に憧れて日本に移住した私にとって、この国で、しかも自国について語っただけで今回のような処分に遭ってしまったことは不本意でなりません。今後も自由な言論を封鎖する「ファシズム」に断固として対抗し、自分の言論の幅を委縮させないように、ペンをもって言論統制と闘い続けたいと思います。

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