パステルカラーの建物が生み出すメルヘンチックな雰囲気と、レンガ造りの建物が醸し出す重厚感が見事に一体となったグダンスクの町並みは、「これぞハンザ都市!」とでもいうべき貫録と華やぎに満ち溢れています。
特別何をするでなくても、その美しい風景の中に飛び込むだけで、満ち足りた幸せな気分になれるはず。
旧市街の玄関口となるのが、1588年に完成した「高い門」。建設当時は跳ね橋になっていて、グダンスクの町を外敵から守っていました。門には天使やライオンの彫刻に加え、ポーランドやドイツ騎士団、グダンスクの紋章が飾られています。
高い門と壮麗な「黄金の門」をくぐって旧市街に入ると、広々としたメインストリートであるドゥーガ通りに出会います。レストランやカフェなどが並ぶこの通りは、世界各国からの旅行者が集まりとても賑やか。
別名「王の道」とも呼ばれ、かつてはポーランドの国王が数千人もの参加者を携えてパレードを行った場所でもありました。市民による熱烈な歓迎もあり、およそ550メートルの通りを過ぎるのに8時間もかかったとか。
ドゥーガ通りの奥には、中世貴族の住居だった建物が連なる格調高い雰囲気のドゥーギ広場があります。ワルシャワやクラクフの旧市街にある広場とは違って、人が集まる広場というよりはむしろ通りのような構造がユニークです。
次ページ