■挑発が目的だった!? 矛盾だらけの韓国の「抗日旗」の掲揚

そして! 極め付けが韓国側による【抗日旗の掲揚】。最初は何のことなのか理解できませんでした。自分たちから国旗以外は揚げるなといったにも関わらず、いざ蓋を開けてみると軍艦旗でもない、400年以上も昔の将軍が使用したとか、所縁があるらしいという、李氏朝鮮の軍旗を当たり前のように持ち出してきたのですから。その矛盾した言動には呆れてしまいます。

『平和と繁栄のために強い国防力が必要だ。特に海軍力は開放・通商国家の国力を象徴する』

『海洋強国は韓国の未来であり、海軍が朝鮮半島、北東アジアや世界の平和に寄与できるように強くしていく』

文在寅大統領は当日、座乗艦となったイージス艦【チュルゴクユイ】艦上でこのように演説をしています。その「未来の海洋強国・韓国」を象徴するものとして、黄色に「帥(すい)」の文字が染め抜かれた旗が艦上に掲げられていたのです。

「帥子旗」という名の軍旗。豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄の役/1592~1593・慶長の役/1597~1598)を迎え撃ち、戦ったとされる李氏朝鮮の李舜臣(イ・スンシン)を象徴する旗ということらしいのです。成る程! そこから【抗日旗】という”こじ付けファンタジー”を起こしているのかと推察。

NHKは『豊臣秀吉が「朝鮮侵略」を行った際に水軍を率いて戦った李舜臣』と報道していますが、正しくは朝鮮出兵。勝手な歴史修正はいけません!

その際に【三道水軍統制使・李舜臣】の座乗艦にこの【帥子旗】が掲げられていたらしいのですが、どうやら韓国の大ヒット映画の中で李舜臣がこの旗を使っていた事から、この旗が李舜臣の旗だ!
と誤った認識がされているようなのです。更にこの旗が朝鮮水軍大将旗として使われていた史実もあるようで…。常に自分たちに都合良く歴史を改竄し、脳内変換をする連中のことです。果して何が真実で何が正しいのか、当の本人たちも既に見失っていると思われます。

因みにこの【帥子旗】は1871年に米国と軍事衝突が起こった際に、戦利品として米国に持ち去られたことが記録に残されており、現在米国側より貸与されてるというお粗末な状態です。

「人々を苦しめた戦犯旗の掲揚は許さない。対して帥子旗は人々を救った将軍旗だから許される」とは韓国の世論。矛盾とか、国際社会の目なんてのは全く関係ないようです。そもそも要請を無視され、参加国が軍艦旗を掲げたことを黙認している時点で、自国の威信が傷付いたことを理解していないようです。いずれにせよ、この【抗日旗】とされる旗を自衛艦に見せ付け、意図的に挑発することだけが目的だったことは明白です。

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