シンガポール政府の投資企業、テマセク・ホールディングスの子会社であるヴァーテックス・ベンチャーズが大手仮想通貨取引所バイナンスに投資したことが24日、一部報道により明らかとなった。

今回、ヴァーテックス・ベンチャーズはバイナンスのシンガポールにおける仮想通貨取引所の設立を支援するため、ヴァーテックス・ベンチャーズ中国、東南アジア、インドと共同投資したとみられている。

バイナンスは今年3月、拠点を香港からマルタに移したほか、最高経営責任者(CEO)のジャオ・チャンポン氏が、今年9月に開催された「コインデスク・コンセンサス・シンガーポール 2018」において、2019年9月頃までに5大陸に2つずつ、法定通貨と仮想通貨を取引できる取引所を開設したいと、海外展開を広げる意向を示していた。

その先がけとして、チャンポン氏は、同月、自身のツイッターで法定通貨シンガポールドル建ての仮想通貨取引所を設立する計画を明らかにした。さらに、10月初旬には、アフリカのウガンダに法定通貨と仮想通貨の取引が可能な取引所を設立している。

日本において、同社は今年3月、無登録で日本での営業をしているとして、金融庁より改正資金決済法に基づく警告を受けている。