大手仮想通貨取引所ビットメックスは、ビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)のネットワークを監視するウェブサイト「ForkMonitor.info」を立ち上げたことを6日付で公式ブログにおいて発表した。ネットワークのソフトウォークやハードフォーク(機能更新)の状況をモニターしたり、バグの検出に利用できるとしている。

ビットコインキャッシュのハードフォークは機能のアップデートを目的としたもので、11月15日(日本時間11月16日午前1時半頃)に予定されている。

しかし、ネットワークの仕様をめぐってビットコインキャッシュの中でシェア最多であるソフトウェア「ビットコインABC」と、過去にビットコイン創始者サトシ・ナカモトを自称したことのある実業家クレイグ・ライト氏が率いるnChain社が提案するソフトウェア「ビットコインSV」が対立。16日未明のハードフォークにおいてビットコインキャッシュが、ビットコインキャッシュとビットコインSVという2つのコインに分裂する可能性がある。

ビットメックスは、公式ブログにおいてそれぞれのソフトウェアにコメントしており、「ビットコインABC」は「ビットコインキャッシュ経済圏(利用者)の大多数がこちらのソフトウェアを支持する可能性が高い」と考察。

一方で、後発の「ビットコインSV」については、「一定の割合の支持を得る可能性が高い」としつつも、ビットコインSVの支持者側が実際にこちらのソフトウェアを利用するかは不明であるとして、「大元のビットコインキャッシュ経済圏がビットコインSVを無視するならば、影響はほとんど出ない可能性が高い」と分析している。

同社が立ち上げたウェブサイトは、ビットコインキャッシュのハードフォーク終了後は、ビットコインに焦点を当てていく予定としている。

先週末から今週頭にかけてビットコインキャッシュの価格は、仮想通貨取引所大手のバイナンスやコインベースなどがハードフォークに対応すると発表したことで期待感が高まり上昇を見せたが、足元ではひと段落している。